アジアのぬるい風に吹かれて

今日もあのへんにいます

2018年のウボンラチャタニ②

ウボンラチャタニの続きです。 

急なリクエストにもかかわらず来てくれたドライバー氏は、しかし英語ができない(日本語など言うまでもない)。

さて、車内が気まずいかな…と思ったら、彼はiphoneを取り出し何やらタイ語でしゃべり出す。運転中にやめてよね〜と内心思ったのだが、彼がこちらに向けた画面には“古代人の絵を見に行きましょう”という日本語。つまり翻訳アプリを使えば会話ができるのだった。いやはや、何という時代だろう (*_*)

一生懸命、語学を勉強した人たちの立場はどうなる?とも思うけどね。

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車はこんな、なーんもない道をひた走る。

紀元前1500年の絵画とは

市内から90分、まず奇岩を見学。

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ドライバー氏が言うには、“波によって削られてこの形になりました”。つまり、かつてここは海だったというのだ。(大洪水の痕跡とする説もあるらしい)

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キノコ岩を意味する‘Sao Cha Liang’と呼ばれている。

さらに進む。岩肌のゴツゴツした駐車場に停め、しばらく山を下って崖下から見上げると、 

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これが紀元前1500年代の画伯による作品。大きな魚が描かれているのがおわかりだろうか。

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日本人にはお酒のとっくりに見えてしまう部分は、“人々”を描いたものだという。

さっきの奇岩と合わせて“タイのカッパドキア”と呼ばれることもある。若い頃、雑誌『ムー』を読み漁った者として、カッパドキアと聞いては血が騒ぐ (^^♪

再び登ると、そこには地平線。

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う〜ん、絶景。大自然を堪能できました。

イサーン料理に挑戦!

ドライバー氏(のiphone)が“2色の川をお見せします”と言う。この付近が大河メコンとムン川の合流ポイントになっており、色の違う2つの流れがぶつかる名所があるのだそうだ。

車で15分ほど行く。

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川の合流らしいことはわかるが、‘Two colors river’という感じはしないなぁ…。ドライバー氏も、“水が少なすぎですね”と意外な表情。見え方は季節によるみたいだ。

帰路、午後1時半を過ぎた頃だったので、“何か食べて帰りましょうよ”と声をかけた。まかせといて、という顔で彼が向かった先は完全な地元食堂。つまりイサーン料理しかないわけだ。初めて見る料理を警戒し、食材や製法の見当がつかないものはどうにも手が出ないという悪癖のある自分だけに、これはピ〜ンチ (*_*;

店のおばあちゃんが運んできたのは、牛肉を焼いたもの三種と煮たもの。f:id:red_red_wine:20181230082910j:image

これをおかずに“もち米”を食べるのがイサーン流。ランチを誘ったのは自分なので逃げ場もなく、小さな勇気を振り絞って食べた。おっ!スパイシーでクセの強い味だが、悪くない。

イサーンっ子のドライバー氏は“そうか、うまいか”と気をよくして、サービスのつもりでこっちのグラスに山盛りに氷を入れてくる。氷…これはこれで心配なんだが (;_;

ちなみにお勘定は、二人合わせて320バーツ(約1,000円)だった。

そもそもイサーンって何?という人もいるだろう。タイの東北部(地理的にはラオスカンボジアに近い)の地域、民族、文化が“イサーン”と呼ばれ、言語もタイ標準とは異なる。当ブログでレポートしたノンカーイもイサーン地域の一つ。

ウボン妻欲しいですか

運転&ガイドのフィーは、値切ることなく1,500バーツ(約4,500円)を払っておいた。この国の日給としては、不服はないはず。

そう言えばドライバー氏、ごはんを食べながら“日本人でウボンに妻のいる人を知ってますよ。あなたも欲しいですか?”と。そっち方面のガイドもしてるのかよ (^.^; いえ、けっこうです。

夜はいつものとおりナイトマーケットを探訪。

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この靴、200または300バーツ(600・900円)で売っている。多少タイの物価が上がってきたのかもなぁ。

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(ひどい写真で恐縮ですが)これは New Year を祝う飾り付け。あと数日で、ここウボンラチャタニにも新しい年がやってくるわけだ。

辺境の地で自然に触れ、苦手な民族料理を一つ克服。そんな旅だった。さて、ラオスに向かおう。

 

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