アジアのぬるい風に吹かれて

今日もあのへんにいます

旅のノート 〜異文化編②〜

 

旅のあれこれ、“異文化編”の続きです。

4 マーケット(カンボジア
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どこだろう? 野菜や肉などを売るマーケットの裏側に迷い込んだらしい。たぶんシェムリアップだと思うが、詳しい場所や状況は忘れてしまった。

もちろんマーケット(市場)自体は世界中にあるので、カンボジア固有の文化というわけではない。…が、日本を含む先進国では、もはや広大なスーパーマーケットで一週間分の食材を値札どおりに買い込み、クルマに積んで帰るといったスタイルが普通になってしまった。

それは、本来のあり方とちょっとズレているかもしれない。なぜなら、市場を表す古代ペルシャ語“バザール”の原義は、“値段の決まるところ”。つまり、最初から市場とは、“値切り”の駆け引きを前提とした場所であるわけだ。
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(こちらはベトナム。おばちゃんのトークが冴える)

もう一つ。単に物品の取引にとどまらず、市場は近隣の女性たちの情報交換(井戸端会議)の場所としても機能してきた。 お互いに愚痴を聞き、悩みに共感を寄せるのは世界共通の女性の特質だろう。

そう思って改めて最初の写真を見ると、おしゃべりが聞こえてきそう?

5 ゾウ(タイ)
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タイの人々にとって、ゾウは単なる動物ではない。彼らはゾウを神の化身(ヒンズー教の“ガネーシャ”信仰から続く流れ)として崇めつつ、戦闘の現場では敵軍を蹴散らす戦車的な働きもさせた。実際、ビルマ軍(現ミャンマー)に攻め入られたとき、ゾウの活躍でこれをはね退けた史実もある。

さらに、山間部では使役獣、すなわち作物や伐採樹を山から里へ運ぶのにゾウを使ったりもする。

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(ゾウの背中から。赤い服はゾウ使いのお兄さん)

国王がゾウを手厚く愛護することも知られており、特にアユタヤ王朝の時代は“白象”が珍重されたことから、白いゾウを捕らえて王家に献上することを民衆が競った。王のおメガネにかなったゾウには、名前と位が与えられたとか。

そして、ゾウによって誰かが殺されることもある。今も保護区域や国立公園内に2000頭ほどの野生のゾウがいるが、発情期や子育て中で気が立っている彼らと遭遇して、踏み潰されるなどして人が命を落とす例が毎年報告されている(ゾウは走ると時速40km近い。勝てんね)。

敬いつつ、働かせ、恐れる。何とも不思議な、タイの人々とゾウの関係だ。 

おまけ えびせん(いろんな国)

あるときバンコクで、コーヒーを探しにコンビニに入ったら、これ売ってた (^-^)

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そう、タイ好きなら知っている “HANAMI”(花見)だ。買って、ホテルで貪り食った。子供の頃からなじんだ日本のアレとほぼ変わらない味。旅先でちょっとホームシックになったりして (^.^;

さらに、ホーチミンベトナム)でも発見! 

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カンボジアは缶入り!

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こうして旅は続きます。(かつてゴダイゴが歌ったとおり)ネバー・エンディング・ジャーニー ♫ です。

 

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