アジアのぬるい風に吹かれて

今日もあのへんにいます

旅のノート ~ホテル編①~

 

 

インドシナ半島に偏ってはいるが、そこそこの回数、海外一人旅を重ねてきた。現場で痛い目に遭いながら身につけた(ような気がする)あれこれを、ここに記録しておくことにしよう。

今回のネタはホテル。これから行く誰かのお役に立てばと思うが、さてどうだろう (^^ゞ  

旅行会社を使うべき?

現地に着いてから宿を探す…ほどのタフな心臓は持っていないので、プランニングの段階で予算を設定してホテルを決めることになる。

ほかに文句をタレる人がいないのは、一人旅のいいところ。必要なら、立地かグレードか築年数あたりをガマンして節約することも可能だ。

個人的には、旅行会社に頼んだことはなく、いつもフライトとホテルをそれぞれ自分でインターネット予約している。最近は、“ウチのサイトで航空券を買ってくれたら提携ホテルの宿泊料がなんと半額!! ”みたいなサービスも登場。いやぁ、知らんうちに便利になっていく時代ですなぁ。

念のために言っておけば、常に個人手配のほうが安く上がるとは限らず、自分の好みでそうしている部分が大きい。大手旅行会社は飛行機の席にせよホテルの部屋にせよ大量に仕入れるので、いわゆるボリューム効果で格安に提供できるケースも、当然ある。時期と行き先によってそのへんはさまざま。

“中の下”ホテルのあるある

1泊2,500~3,500円が、自分なりの大まかな基準だ。この金額だと、もちろん土地によって違うけれど、大ざっぱに言って“中の下”(あるいは“下の上”か?)レベル。一応、個室と専用シャワー・トイレが確保できるはずだ。

外観や室内は例えばこんなふう。

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豪華さは皆無だけど、自分としては特に不満はない。とはいえ、いくつか注意すべきことはある。

1 空港からの移動

まずは、空港からホテルまでどうやって行くか。

予算に余裕があるのなら、あらかじめ迎えのクルマを呼んでおけば済むから問題はない。…が、中の下ホテルを選ぶ人なら、少しでも出費は抑えたいはず。

多くの場合、ホテルが送迎でクルマを出すときの料金は、タクシー代の相場に比してやや割高に設定してある。ここが悩みどころ。その分を節約しようと、タクシーを拾う。結果、ボラレる 。よくあるパターンだ (-"-)

安心の対価だと考えてその割高分を支払うか? 突き詰めれば、それだけのことだ。ビギナーなら、安心第一で選択するほうがいいかもしれない。旅慣れてくれば、タクシーでなくトゥクトゥクや路線バスなどもっと安くて面白い乗り物にもトライできるようになる。

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トゥクトゥクの客室というか荷台からは、街がこんなふうに見える。タクシーにはない味わいだ(タイの田舎で)。

タイと言えば、その中心であるバンコクは鉄道網がかなり発達している(東京並みとまでは言わないけど)。見よう見まねで、こういうのを乗り継いでホテルまでたどり着いたこともあったなぁ。ぜひ、お勧めしたい。大丈夫。バンコクの人たちは、東京よりはるかに優しいよ (^^)/

2 生き物

さて、ホテルに到着。運悪く、ここで各種昆虫(アリの行列や黒光りする“奴”)に出くわすことは、正直ある。近所の犬が入り込んで廊下で吠えていたことも、食堂の天井をネズミが駆け抜けたなんてこともあったなぁ。

苦手な人はフロントに相談するか、闘うほかない (-_-)

だけど、ヤモリ(英名'Gekko')は別です。日本でも“家守・屋守”と書くとおり、アジア一帯で慶事をもたらす守り神と広く信じられているし、実際何も悪さはしない。むしろ虫を食べる“益獣”。

ホテルスタッフに追い払ってくれなどと頼むと、逆に、なんで?という顔をされることでしょう。慣れると、かわいいんだよね〜。

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うまく撮れてないけど、これはラオスでルームメイトだったゲッコー氏。

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ベトナム某ホテルでは、みんながネコに朝食を分け与えていた。 

さてこのへんで、いわゆる“ボッタくり”について一言。

タクシーにせよ買い物にせよ、高く吹っかけられたら誰だってムッとする。キレぎみで口喧嘩する人もいるし、次にこの街を訪れる日本人がまた被害に遭わないために自分がここでガンバって闘うんだ、という人もいる。

そういう気持ちも理解できる。けれど、闘うことを好まない(ストレスになる)自分のようなタイプなら、小幅なボッタくりはあえて気にしないというのも、一つの旅の技術と考えていいのではないか。

例えばベトナムで5万ドン多めに払ったとして、それは約250円。冷静に考えると、これくらいのムダ使いは日本国内でもしょっちゅうやってるよなぁ…と。

面白いことに、ボラれるのと逆のことも、たまにはある。カンボジアでは宿泊予約サイトで28$だったはずが、チェックアウト時に「20$」と言われ、あれ?という感じ。

ヤンゴンの空港エリアの某ホテルでは、何度聞いても「すでに決済は終わってる」と宿泊費を受け取ってくれないという珍パターンも経験した。

 

 

②につづく