2017年のカンポット①
前年度の「夏期休暇」が未取得のまま残ったので、カンボジアへの旅にあてることにした。シェムリアップかシアヌークビルか…何日か悩んでいたのだが、“穴場の田舎町”としてカンポットを紹介する記事をネットで見て「これだ!」と直感で決定。
4時間のバス移動
カンポットに行くには陸路以外に手段がない。プノンペンで1泊後、あらかじめネットで予約してあった乗り合いバス(“Kampot Express”)を探す。乗り合いバスというか、正確には8人乗り程度のバン(タイで言うロットゥ)だ。その事務所兼待合室は、ガソリンスタンドの敷地内にあった。
定刻に出発はしたものの、市内は大渋滞。道路の整備が経済発展にまるで追いついてないからだとか。ドライバーは裏道からのショートカットを狙うが…焼け石に水。
途中のドライブインっぽい店でトイレ休憩があったが、男女共用の個室が1つのみで、なんとそのドアは故障で閉まらないという…。
そんなこんなで4時間の道のりは少々ヘタったけれど、さあ着きましたカンポット!
街の中心にはロータリーがあり、標識にもあるとおりここからいくつかの方向へ道が延びている。
あいにく曇り空だけど、道の先には、たとえばこんな風景。
フランス人が避暑地に選んだ場所
歩いていたらこんな看板を見つけた…腹が減ってきた、遅めの昼ごはんにするか。
“フライドヌードル”(焼きそば的なもの)をいただく。カンボジアの味つけの「洗練度」は、ベトナムより上ではないかと思ったりする。 それほどうまかった。
1泊1,500円もしないゲストハウスにチェックインし、階上から見た景色。樹木や建物が異国情緒たっぷり。
フランス統治時代に、かの国の官僚たちが避暑地にしたのがここだったという。なるほど、こんな夕暮れの風景を見るとその歴史に納得である。
ゆっくりと時間が過ぎていく。
ゲストハウスの部屋に冷蔵庫がないことに気づいてちょっと困ったのだが、「ま、どうでもいいか」という気分になり、どこかで鳥が鳴くのを聞きながら眠りについた。