2019年のシェムリアップ(久しぶり)とバッタンバン②
次の日はずっと街を散策。
17:30ごろから名物のナイトマーケットも始まる。
喧騒と客引きの声は7年前と変わってない気がする。この活気がいいわけですよ。
さて、次の街へ移動だ。
バス旅でバッタンバンへ
適応力というか慣れというか、近ごろは“バスで3時間”と聞いても何とも思わなくなってしまった ^_^;
“メコンエキスプレス”社のビッグバスでバッタンバンへ出発。お代は7$。運転席の斜め後ろという、自分的にはベストのポジションをゲットできたのだが、シフトレバーが異常にグラグラ揺れていて、ほぼ死にかけ。けっこう重要な部品のはずだが…。
見ていると、5速のうち3つのギアだけでだましだまし走らせている。あ、スピードメーターは完全に死亡でピクリともしねえ。すげぇなぁカンボジア、ハラハラするやらおかしいやら。
ちなみに車体は日本製で、手書きで“福島県”の文字あり。廃車寸前を輸入したのかなと感じるボロさ具合ではある。
還暦過ぎくらいのドライバーは超安全運転の人。おかげで(?)、3時間と聞いていたのに4時間かかった (*_*;
そんなことで怒ったりしないのが東南アジアの流儀である。
バッタンバンには、抜けるような青空があった。
人口規模ではカンボジア第二の都市でもあるこの街の、シンボルと言えばこちらの方。
ドンボーン・クロニューンという実在した武将だ。彼は米を美味しくするという“魔法の棒”を持つことで知られたのだが、戦乱で敵に囲まれた際にそれを捨ててしまった。
バッタンバンとは“棒を失う者”という意味で、上述のエピソードが元になっている。いやぁ、不思議。みんなの米をマズくした、不名誉な事件なのに、こんなキュートなオブジェで愛されている (^^)
コロニアルな建物に、
路上で売られる串焼きあたりが、カンボジア感たっぷり。
昼ごはんはクメール料理にしよう。
“イエローヌードル・ウィズ・ビーフ”だったかな。2.5$。辛いもの好きな自分でも、ちょっと残した (^o^;
道ばたの洋服屋さん
「9」に見えるけど、実はクメール語の「1」。だから10,000リエル(230円ぐらい)均一、となる。
ところでここバッタンバンは、あのクメール・ルージュの内乱のとき、ポルポトの一派が最後まで立て籠もって抵抗した地としても知られる(何のことかわからないという方には、“キリングフィールド”という映画をお勧めします)。
その時の地雷は、すべてが撤去されたわけではないのだとか。怖えぇ (*_*;
(その③に続く)