2017年のノンカーイ
ルアンパバーンからヴィエンチャンに国内線で移動。そのままお隣りタイのノンカーイという街まで遊びに行った。2泊の予定。
単なる国境の街というだけで、そこに何をしに行くわけでもないのだが、正直、ちょっと“旅の上級者”っぽく、陸路で国境を越えるというのをやってみたかったのだ。エヘヘ。
人々の優しさに泣きそう
タラートサオというターミナルで、ノンカーイ行きのバスを探したがよくわからず…。「どこに行きたいんだね?」と近寄ってきた手配師風のおっさんに、ボッロボロのタクシーを紹介されて乗り込んだ。ドライバーはいい人で、一生懸命、英語で話しかけてくれる。
国境。イミグレ(入国管理)付近はそもそも撮影禁止だったので写真はないが、パスポートチェックを受け、大河メコンをまたいでラオス・タイ間にかかる友好橋('Friedship bridge')をバスで渡り、このゲートを歩いてくぐった。タイに入国成功だ!
よく見ると Welcome to Thailand と書いてある。周囲を見回すと、観光っぽい人はほとんどおらず、けっこうな荷物を担いだ地元のおじさん、おばさんたち。何かの物資を運ぶことで商売が成り立っているんだろうなあ。国家間だからこれも“交易”の一つ。
さて、ホテルに着いたところ「前払いでね。カードも米ドルもダメよ」と言われてしまい、タイバーツを作りに両替店を目指して、結局、迷子化 (>_<)
途方にくれたのだけれど、この街の人たちは優しくて「どこに行きたいの? ああ、だったらあっちだよ」と面倒を見てくれる。特に、道順を教えた後、“Good Luck !” なんて言ってくれた、串焼き屋のお兄さん。イケメンだったなぁ。惚れるで(笑
両替問題が何とか解決したので、メコン川沿いの歩行者天国で食事。周りに出店もたくさんで、ゴッタ返している。どうやら今夜はお祭りらしい。こちらのお姉さんが売っていたのはタコ焼きだ。
さて、一夜が開けた。このノンカーイに見るべき何かがあるのかと言えば、ほぼない。単なる地方都市だ。
もちろんメコン川が街のシンボルではあるが…
泥の色をしていて、ずっと見ていたいほど美しいとも思えず(なお、写真で見える対岸はラオス)。
このほかは、いかにも“タイの田舎町”といった風景が広がっているだけ…
かと思ったら、実は“見どころ”があった。
壮大な不可思議仏像たち
ワット・サラケオクー。ある僧侶が、自身の宗教世界観を奇妙な仏像の数々で表現した公園。
単なる仏教の寺ならタイにはたくさんあるし、さほど興味も湧かないのだが、ネットでいくつかこのサラケオクーの写真を見る限り、そもそも仏教という枠に収まっておらず、原始宗教っぽいというか、そんな匂いがする。
ならば、行ってみる価値があるのでは。トゥクトゥクのおじちゃんと往復300バーツ(待機込みだがちょっとボラれた…)で交渉成立。
市の中心から15分ほど走ると、サラケオクーはあった。入場料20バーツ。
中に入ったとたん、こんな不思議世界。
こういう巨像が、いくつも建っていて、全部をじっくり見ようと思ったら1時間で足りるかどうか。
やはり、仏教というよりヒンズー教あるいはバラモン教の物語をベースにしているようだ。個人的に最も気に入ったのは、これ。たくさんの犬が象に吠えかかる場面で、
よーく見るとオートバイを運転している犬がいて、なんのこっちゃ?
なお、この僧侶はラオスで「ブッダパーク」なる奇妙な仏像公園を作ったのだが、その後追われ、このタイに逃れて、そこでまたこの公園を設立している。うーむ、信念の人だ。
やがて夕方。今日は朝も昼もなんとなく食べ逃してしまっていたが、ディナーでようやく「ソーセージ&マッシュポテト」とビールにありついた。
ノンカーイの夜がしっとりと暮れる。どこかで野良犬が吠えまくっていて、タイだなぁ。おっと、メコンに沈む夕日は見逃したぜ (^^;)
(おまけ)
泊まったのはこちら。部屋は広くて清潔。何より経営者夫妻とスタッフのおばあさんが陽気で楽しかった。Good Place !
パタヤ(タイ)へ