アジアのぬるい風に吹かれて

今日もあのへんにいます

2018年のカンチャナブリ&アユタヤ①

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この年の正月も、相棒Tとアジアでぬるい風に吹かれることになった。

航空券が高い時期なので、そのぶん「バンコクから割と簡単に(安く)行ける場所」を相談し、カンチャナブリからアユタヤを回ってこようというプランに決定。

戦場にかける橋

カンチャナブリと聞いても、“戦争世代”を除いて日本人でわかる人は多くないかもしれないが、実はたいへんゆかりのある土地だ。名誉な話ではまったくないけど…。

旧日本軍が物資輸送のため、ビルマ(現ミャンマー)とタイの間に敷いたのが“泰緬鉄道”で、その中でもクワイ川 'the river KWAY' をわたる鉄橋の短期間建設は困難を極めた。

日本軍の厳しい労働搾取によって、英国人などの捕虜と現地タイ人の労働者が、栄養失調と過労、疫病で相次いで命を落とした。

それを描いた映画が『戦場にかける橋』であり、舞台となったのがこのカンチャナブリという街である(以上、淡々と解説してみた)。

さて、お正月のバンコクで1泊後、ロットゥ(8~10人乗りミニバス)でカンチャナブリを目指す。乗客は旅行者と地元民が半々というところだ。
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快調に飛ばすドライバー。そして、狭い車内で匂いのキツいカップ緬を食べる隣のおばちゃん…。

2時間かからずに到着。これがカンチャナブリの市街地で、

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想像していたよりずいぶん都会だった。

滞在したゲストハウスは、プール付き。

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川に沿って開けた街で、その地形がなかなかの眺望をもたらす。下の写真で中央に見えているのは、水に浮かべた 'floating restaurant'。

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泰緬鉄道を歩いてみた!

この街には“戦争博物館”的なものが3つほどあって、そこでは

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こんなキツいものも含めて、“日本軍は邪悪で非道でした”という展示物が大量に並んでいる。

映画は史実通りとは言えないし、いろいろ異説もあるようだが、基本的にそういうことがあったのは否定できない。現代日本人としては複雑な気持ちで見て回ることになる。

なお、この泰緬鉄道は、今も一部が使われているそうだ。f:id:red_red_wine:20180107151218j:plain

当時のことを想像しながら、少しだけ歩いてみた。

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夜はゲストハウスの庭でワインを一杯。

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贅沢さは何もないが、的確な応対をするスタッフと立地のよさで高得点をあげたくなる不思議な宿だ。詳しくはこちら。

www.pongphen.com

 

 

その②につづく)