2018年の、そして4度目のホーチミン①
諸事情あって2~8月はどこにも出かけなかったのだが、9月の三連休に絡めてうまく時間が取れた。いざ、8回目のベトナムへ。
わかっちゃいたけど・・雨期
まだ見ぬダナンを攻略だ、などと考えていたはずだが…、結局押さえた航空券はホーチミン行き。すでに3度も来ているというのに。何でここがそんなに好きなのかね? と自分に尋ねたい…
ANAとベトナム航空のシェア便で午後7時過ぎにタンソンニャット空港到着。ボッたくりタクシーのカモにされない裏技を知っているので、メーターで15万ドン(約750円)もしないうちにホテル着。だが、10万ドン札2枚で払おうとしたら、“あ、チップ? あんがとや~んす”みたいな顔で釣りを渡そうとしない。ったく (>_<)
まぁ夜はいつもどおり、焼きそばをいただいてごきげんで就寝。
翌日。毎度おなじみ“中の下”クラスのホテルだが、レストランは屋上で、そこからは、天気はよくないものの、なかなかの眺めだった(こういうのは、ちょっとトクした気分)。
ホーチミンでは、一般に観光客はドンコイ通り周辺に泊まることが多い。この街の表玄関というか、五つ星クラスのホテルも並ぶ、いちばんキラキラしたところだ。
だが、今自分がいるのはファングーラオ 'Phạm Ngũ Lão' といって、バックパッカーたちが集まるエリア。安宿や安食堂が並び、道をネズミが走り回る (^^;)
節約したい旅行者向けに、3万ドン(約150円)で朝食にバインミーはいかがという看板。
この地区のランドマークである“9月23日公園”(市民がフランス軍に抵抗した日にちなんで名づけられた)。日なたぼっこをしてたら、謎のおばさんが隣に座って“家でベイビーが腹を空かせているの。2ドルくださらない?”とか言ってくるし。
街歩きの途中から、南国特有のスコール。数十分に一度、けっこう強い雨が落ちてくる。降ってはやんでの繰り返し。
地元民は慣れっこで、バイクの人たちもレインコートを羽織り出す。こっちはボーっと、商店の軒下で立ったままそれを眺める。まぁ、9月じゃこんな空模様だとわかってはいたんだけどね。
ふと路上に目をやると、濡れた道には、いろんなものが捨てられている。
いいとか悪いとか言いたいのではなく、東南アジアのたいていの国でこんな具合だから、ゴミは道に捨てちまえという文化なのだろう。市の掃除スタッフ(というのかな)がこのゴミを拾い集めているのもよく見かけるから、“雇用”を生み出しているとも言えそう。日本ではそうではないというだけの話。
海外からの旅行者が、“なぜ日本の道路にはゴミが落ちてないの?”と不思議がるという話も聞いたことがある。
偶然に会えたヒンズーの神たち
アイスコーヒーの飲みすぎで、腹がチャポンと鳴りそうなぐらい (^^;) 、繰り返し、雨宿りでカフェに飛び込んだ。
三度目のカフェだったか。ふと道の向こうを見ると…、実は今回の旅で機会があったら行きたいと思っていたヒンズー教寺院がそこにあった。いや、びっくり。
しかも、近くまで行ってみたら、案内係のお兄さんが“5000ドン(約25円)お布施すれば中に入っていいよ。写真もOK”と。おお! バンコクでは許されなかった信者以外の入場もここは大丈夫らしい。なぜか兄さん、こちらの手から1万ドン札をもぎ取っていったけど (^^;)
今考えると、あの青年、寺院とは何の関係もなく、ただ門番を装って小遣いをせしめていたのかもしれんなぁ…。
まぁこんな成り行きで、神秘に包まれたヒンズー教寺院の中で写真も撮れたので貼っておきます(薄暗かったので、写真としてはアレだけど…)。
この偶然にちょっと感激した後は、ベイタイン市場で土産物を探す。密閉した逃げ場のないこの空間で、“禁止吸烟”と大きく書いてあるのに、タバコを吸う某国人。ここがもし火事になったら路頭に迷う人が何千人といるだろうに…
ブイビエンの夜はふけて
日が暮れてきた。さて、どこでビールを飲もうか?
愚問だ。バックパッカー街にいるなら“ブイビエン通り”に決まっている。実は3年ほど前にもここに泊まり、飲んだくれたのだが、そのときのハッピーな感覚はよく覚えている。
さまざまな国からやってきた旅人たちが好き放題に酔っ払う。そして彼らの小遣いを狙って、マッサージ屋やパブの女性たちが群がり、音楽やダンスが一晩中続く。バンコクのカオサンと双璧をなす貧乏旅行者の聖地と言われるゆえんだ。
そんな喧噪を眺めて飲む酒は格別 (^-^)
あいにく酔ったらしく、これ以降の写真が見当たらない…まいったなぁ。
ともかく、これから行く人は、この“クレイジー・バッファロー”を目指してください。タクシーのドライバーも絶対知ってるはず。
(その②に続く)